書く個人によってメリットは様々です。一般的には、自分の足跡を客観的に振り返ることによって、今後どう生きたいと思っているのか、社会とどう関わっていくか自身の生き方を深く見つめ直すことができます。また、生きてきた自分の証を残すこともできるでしょう。過去の経験や体験がどのように今の自分に影響を与えているかを知り、より自分らしい生き方を見つめ直す一つのターニングポイントして自分史を位置付けていければ、自分史を書く意義も深められるでしょう。

無理に嫌な思い出を書かなくても大丈夫です。自分史の切口はたくさんあります。生まれた時から順に出来事を書いていく方法もありますが、例えばテーマを一つに絞って、自分の好きな趣味や出来事をまとめる自分史もまた、その成長を実感でき趣深いものです。また日々の雑記帳のようなコラムやエッセイ、写真集をまとめて自分にしか書けない「自分史」を表現してみるのも楽しいかもしれません。

文書を公開するときには、いくつか注意をしておかなければいけないことがあります。引用に関しては、きちんとルールを遵守しなければいけません。また、他人の記述にはプライバシーへの配慮も必要となります。差別用語の表現に該当していないかどうかの確認も重要です。